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モルヒネは麻薬性鎮痛薬として有名な薬物です。モルヒネの薬理作用についてわかりやすく解説します。
モルヒネはアヘンアルカロイドという化学物質の範疇に分類されています。アヘンはケシの未熟果皮を傷つけて出てくる乳液を乾燥させたもので、この中にはアルカロイドという化学物質がたくさん含まれています。モルヒネはこの中の一種です。
モルヒネの主な薬理作用は、中枢神経系に対して働く作用と消化器系の平滑筋に対して働く作用です。中枢神経系には、それを抑える作用と興奮作用があります。中枢神経抑制作用としては、有名な鎮痛(無痛)作用があります。他の麻酔薬などと違って、意識喪失を起こすことなく、無痛を生じる事が特徴的です。
その他の中枢神経抑制作用としては、呼吸中枢を抑制します。大量に使用すると呼吸が止まります。また、咳反射を抑制します。中枢神経興奮作用としては、瞳孔を縮める作用や痙攣を引き起こす作用があります。
消化器系の平滑筋に対して、痙攣を生じるため、消化管の蠕動運動が悪くなります。モルヒネを使用すると便秘が起こります。モルヒネを使用する場合は下剤が併用される場合がほとんどです。
モルヒネは癌のターミナルケアにおいて、痛みを取り、多幸感を与えることができる薬剤です。携帯に便利な錠剤のモルヒネもあり、癌末期の患者さんのQOLをあげるため積極的に使用されています。
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