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アルツハイマー病は認知症を主症状とする疾患で、現在では脳血管性の認知症と共に高齢化社会で重要な病気の一つとなっています。認知症患者の約8割をアルツハイマー病と脳血管性の認知症で占めています。
アルツハイマー病の特徴は、大脳の後半分の脳(側頭葉・頭頂葉・後頭葉)が萎縮する事です。特に側頭葉の内側の海馬(かいば)と呼ばれる部分は記憶に深く関係しており、海馬の部分に病気の変化が現れます。
脳組織の変化としては、βアミロイド蛋白からなる老人斑と神経原線維が出現することによって正常な神経細胞が変成脱落し、脳の萎縮が進行していきます。これらの変化がなぜ起こるか原因はまだわかっていません。
アルツハイマー病の初期は物忘れなどの記憶障害のみが目立ち、次第に年月日や季節感の見当も障害されていきます。過去の記憶は比較的保たれているために現在と過去を混同することも起こってきます。病気が進むと、場所が分からなくなり、入浴や着衣が上手くできなくなり、相貌が分からなくなり、言葉が出ず、歩けなくなり、最終的には早い場合は6~8年で寝たきりになります。
アルツハイマー病の進行を確実に止める薬剤はまだありません。軽度から中等度の例では、記憶や認知の機能低下に対して抗痴呆薬の経口投与が行われています。幻覚や妄想、興奮、抑うつ状態などに対しては鎮静薬や抗うつ薬などが使用されます。
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